子供とその親だけでなく、地域の多くの世代の居場所となる空間づくりのために、多くの居場所と使われ方を想定した設えが、家型の形状をモチーフに巧みに組み立てられている作品である。利用者の動きや出来事が川辺に染み出し、また新たな使われ方を誘発しそうな設えが、周辺への波及効果をも生む予感を感じさせている。(野島 秀仁)